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社長のちょっと聞いてごしない!
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NO.125

トラブルには正面から取り組む

2020年04月
代表取締役社長 大野木 昭夫

 3月になってこの頃の人情味が少ない出来事を見聞きしているなかで、トラブルに正直な行動をされた女性に遭遇しました。
 先日、銀行で所用を済ませて駐車場に停めていた車に座った途端、隣の軽自動車から二十歳前の女性が車の窓をコンコンと叩き、「駐車しようとバックをして車に傷をつけてしまいました」と言われました。昨今当て逃げが多いご時世で、私を待っていたのかと思いながらのぞき込むと、確かに前の方に擦り傷がありました。
 次の日、擦り傷はちょっとした修理で修復できる程度と判明したので、午後に来られる相手に「事故修理の必要はありません」の伝言をお願いして外出しました。その女性はご両親に伴われて来られて、伝言を聞いてたいそう感謝をされて帰られたそうです。その夜に、当事者の女性からは、お詫びとお礼の電話がかかってきました。

 「子は親の鏡」と言われ、毎日の生活で親の姿が子の成長に多大な影響を与えます。
 事故の翌日、お父さんが「両親でお詫びに伺いたい」と直接電話をかけてこられました。二十歳前後の女性に両親が同伴とは過保護と思われる節もありましたが、電話の声には娘の仕出かした不始末を詫びたいという誠実さを感じました。
 それと彼女の素直さです。彼女には、初めて事故をしたという戸惑いはありましたが、私との会話では、どのように運転して擦り傷をつけたか説明しながら「自分の運転が未熟だった」とひたすらに謝っていました。

 誰でも失敗をすることはありますが、その後の対応が大切です。
 私が以前の会社で建築担当の役員をしていた時のことです。スーパーマーケット新築工事のなか、主任の一存で構造変更をして土間コンクリートを打設した後日、施主様に変更の説明をしたのです。施主様はたいそうに立腹されて、「今すぐ壊してやり直しをするように」頑として言われていた最中に、お呼びがかかって参上しました。
 平身低頭で、承諾なしで施工した失礼を詫びながら、品質には影響がないことと支障が出たらやり直すことを粘り強くお願いして、何とか納得していただきました。時間を見たら3時間頭を下げていました。

 トラブルに立ち向かうとき、うわべだけの断わりはすぐに見抜かれます。及び腰にならず、誠心誠意の言葉と熱意をもった対応をする姿に、人の心は動くものです。

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