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NO.119

老舗の歴史力

2019年10月
代表取締役社長 大野木 昭夫

老舗が培った歴史力は、職人のモノづくりにこだわる技と、お客様に老舗ならではの「おもてなし」でしょう。

10月初め、全国測量設計業協会の会長会議が和歌山県で開催されました。
和歌山県と言えば、弘法大師によって開かれた真言密教の聖地高野山、熊野信仰の熊野古道と紀伊山地に世界遺産が数多くある、いにしえの地域です。
そして、会議があった和歌山市は、徳川御三家の居城であった和歌山城がそびえる約37万人の都市です。この紀州徳川公が上洛のおり、道中の食料に供せられた酒饅頭が現在も製法を変えることなく銘菓として続いていると、和歌山県測量設計業協会の会長から紹介されました。
この老舗の本店は、中心地から車で約20分かかる場所に工場併設でありました。店舗の奥は製造過程を見学できるようになっており、菓子職人と思われる人が製造機械を観ながら、時折饅頭を手に取ってチェックをされていました。その饅頭を見る目は眼光鋭く、ガラスを通しても職人技を感じさせます。品質にこだわる老舗では、オートメーション化になっても饅頭が醸す風味は職人の技なのでしょう。
話に聞いていた酒饅頭は棚の上部にあり、すぐに目に入りました。どれにしようかと思案していると、「生饅頭だから賞味期限は翌日まででしたが、その後の食べ方の説明と日持ちする同種の饅頭もある等々」丁寧な説明のなかにも私の帰る日程やし好を聴き取り、できる限り好みに合う品を提供しようとする「おもてなし」でした。

同じような体験は、京都の老舗煎餅店でもありました。その煎餅は京都在住の友人からいただき大変おいしかったので、チャンスがあれば行ってみたかった店です。
さほど大きくない間口を入ると、「おいでやす」の声掛けで迎えてもらいました。そして品定め中は、付かず離れずの間合いが何とも言えない心地よい雰囲気でした。
品定めに迷い説明を求めると、一つひとつの煎餅について食べる人のし好を聞きながら季節に合う品定めをしてくれました。
店の奥には、「菓子は人なり」と店主の格言が掲げてあり、煎餅を焼く職人魂が店員さんに伝わり、老舗ならではと感じさせる「おもてなし」でした。

技(技術)を原点に、社員が年月をつないでいく老舗の強みは、一朝一夕では生まれません。そして両店に共通していることは、地元の人の口コミ紹介だということにも注目したいと思います。
わが社も技をつなぐ会社です。お客様から口コミで「サンイン技術は良い会社だ」と推薦されるような歴史力(こだわりの技とおもてなし力)を付けていきたいものです。

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