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社長のちょっと聞いてごしない!
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NO.114

わからないことは「お任せ」にしない

2019年05月
代表取締役社長 大野木 昭夫

   新しい仕事や業務にチャレンジして成功させることは、自分の専門分野を極めることより難しいものです。何故ならば、新しいことには、明確なビジョンが必要ですし、信頼できるその道のパートナーが必要です。この2つが揃わないと、間違いなく挑戦は失敗します。

 私の旧知で、中国一円を市場に持つ建設関連業の役員がいます。彼からは、空き社有地の有効利用として飲食関係のサービスビジネスを始めたことを聞いていましたが、最近に全面撤退したことを知りました。  撤退に至る色々な要因を聞きましたが、一番は、サービス産業に精通したと思われた店舗責任者とビジョンを共有していなかったこと、そして事業全体を机上の仕事でやってしまい、具体的な現場の流れが描けていなかったことでした。

 サービス産業の雇用形態は、来店客数や繁盛日によって社員と非正規社員の比率をオペレートしますが、店舗責任者のマネジメント力が乏しく、忙しい日に人が足りず、暇な日に人が余るという状況を繰り返しました。  結果、損益は大赤字で、何人ものリストラを行わざるを得なくなりました。そうなると従業員の士気も下がり、お客様への配慮ができなくなり、従業員同士も意思疎通が欠けて険悪な雰囲気になってしまったのです。

 人なし、来客なし、金なし、という最悪の状況に陥り廃業に至ましたが、サービス業に精通していないのに安易に始めた結果の失敗だったと語ってくれました。

 私も同じような失敗をしました。介護保険が施行された平成12年を機に、建設業が介護業界に進出する責任者として、介護事業を立ち上げました。  その後、介護業界は右肩上がりで成長をしたので、時流に乗り順調に売り上げを上げていました。  10年ほど経過したとき、新たに通所介護施設(ディサービス)に進出しましたが、結果的には4年後2か所の施設運営から撤退しました。一つの施設は、施設長にすべてのマネジメントを任せて、施設長以下数名の集団離反を招いてしまいました。  もう一つの施設は、東京から招へいした介護コンサルタントの指導を鵜呑みにし、地場の市場調査を精査せずに開設して、まったく収支が取れませんでした。

 新たな仕事の時は他人任せにしないで、肝心なマネジメントには自ら関与していく大切さを実感した失敗経験です。 そして、得た教訓は、新しいことだからと「わからないから、お任せ」は禁句です。  今やっている業務でも、新しいお客様を開拓していくときは、①ビジョンを明確にして②他人任せにしない③信頼できるパートナーを見つける、そして「わからないことは最後まで追求する」ことです。

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