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社長のちょっと聞いてごしない!
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NO.96

森の中の木をみる視点

2017年11月
代表取締役社長 大野木 昭夫

    地方の街を訪れたとき、私はその町の商店街を覗くようにしています。たいがいの商店街はにぎわっていた頃のアーケード街とタイル張りを残していますが、そのほとんどはシャッター街になっています。

 先月下旬、中国五県の測量設計業協会の会議が下関で開催されました。ちょっと早く会場に到着したので、関門海峡を隔てて連絡船で所要時間は約5分という対岸の門司港まで行き、レトロな建物をながめつつ、地元の商店街を覗きました。
そこで「木をみて森をみるのではなく、森の中の木としてとらえよ」の体現を目の当たりにしました。

 門司の商店街は、延々と1㎞はあったでしょうか、八百屋さん、お茶屋さん、魚屋さん、乾物屋さん等々食品関係の多くの店が開けていました。たぶん門司港の荷揚げつながりで、住民の台所的な商店街として生き残りをしているのでしょう。頑張っている商店街は、一軒ごとの頑張りもありますが、街としての一体感を感じます。

 その商店街を抜けて行ったところに、今回行ったラーメン店がありました。なぜ目指していたかと言えば、門司港で案内地図を見たときに、とても観光客が歩いて行きそうにもないポツンと離れたところに記載されていたからです。
 そのラーメン店は、商店街を抜けた交差点の角に、注意してみなければ分からない店構えでありました。中に入ってみると、お客さんは地元のサラリーマンや近くの住人に混じって観光客も見え、地理的には不便なところに思えますが、非常に繁盛していました。 その後、門司港レトロ展望台31階に上って門司の街並みを一望してみました。

 そのラーメン店は、観光客目線からみれば道はずれでしたが、なんと門司の町のど真ん中、住民の方が商店街に出かける四方の道の交差点に位置していたのです。
 歩いて行ったときは、自分の歩いた目先のことしか見えませんが、上から展望したときは、味はもちろんでしたが、全体の配置から地理的な利便性を見とることができました。
 日々の仕事の中でも、つい仕事に没頭するとまわりのことが見えなくなることがあります。そのような時は、ちょっと上からの視線で今の立ち位置を見てみると、課題が見えてくることがあるものです。
 

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