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社長のちょっと聞いてごしない!
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NO.71
目先の目標を大切にする
2015年10月
代表取締役社長 大野木 昭夫


 先日、大阪で開催された全国からOBが集まる校友大会に参加しました。久しぶりに同窓との懇親会があり近況や学生時代の話しに楽しく時間を過ごしました。
 同窓で教鞭をとっているT君が語るこの頃の学生気質は、まじめに学習をして将来就職するための準備に余念がないということでした。
 確かに就職は人生の大きな節目になりますが、それがすべてではなく人生の第一歩に過ぎないと思います。たとえば同窓F君の場合、現在日本でもトップクラス企業の役員ですが、始めからこの上場企業に入るために勉強をしていたのではありません。彼はどちらかと言うと目標に向け果敢に突き進むタイプでなく、目の前にある仕事を黙々とやりこなす生き方でした。


 私たちが卒業した昭和50年前半は、高度経済期に引き起こされた公害に関する業態の企業が多々設立されていました。今時に言えばベンチャーの走りといえますが、彼は今後躍進すると期待して設立間もない一社を選び大学卒業後に入社していきました。と、そこまでは私も知っていましたが、その後に出会った時、なんと彼は大手建設関係D社の経理担当役員になっていました。
 彼は、名も無いベンチャーからどのような企業生活を送って役員になったのかを語ってくれました。最初に入社した会社は経営不振で数年後に清算になったが、たまたま大株主がD社であって全員拾われていったこと、その後全く経験のなかった経理業務で全国を渡り歩いたこと、怖いおっさんの事務所に取り立てで行ったこと、等々どこに行っても目の前の仕事を黙々とこなしていました。
 その後に、経歴と人格を買われてD社が買収した中堅建設会社に役員で送り込まれました。その頃には私もたまに出会うことがあったので彼の仕事ぶりに注目していましたが、プロパー社員から信頼される彼の仕事ぶりは、買収された会社を誇れる会社に変えて行こうとする熱意の行動でした。
 F君は昔から理屈っぽいのがたまに傷、しかし何事に対しても前向きに向っていく行動力は学生のときからありました。先も考えずに学生結婚に踏み切り、アルバイト先では責任者に抜擢されて就職を請われ、麻雀のときは率先参加、酒は何でもトコトン付き合うの性格は、社会に出てから活かされていたようです。ただ「飛び抜けて秀でていたか?」と問われれば、「人より頭半分かな」と答えます。行動がどこでも前向きなこと、そして相手のことを真摯に思いやる姿勢が彼の成長を飛躍させたと思います。


 人間ひとり一人個性があり能力を持っています。自分の技量で日々できることの積み上げが、年を重ねて大きな成果になります。  長い人生で大きい目標を持って努力していくことは素晴らしいことですが、目先のちょっと上の目標を持って努力を重ねていくことが成長の糧になるのです。
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