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社長のちょっと聞いてごしない!
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NO.60
天は自ら助くる者を助く
2014年11月
代表取締役社長 大野木 昭夫

 今年の日本シリーズは、パリーグのソフトバンクが制覇しました。セリーグ二位の阪神タイガースは、セリーグ優勝のジャイアンツに連勝した勢いを持続して戦いましたが、勢いだけでは勝てない勝負の世界で力尽きたというのが私の印象です。
 最後の勝因を分けたものは実力でしょうか? プロの世界では、日々の鍛錬が本番になって出る実力がモノを言う世界ですが、やはり最後の決め手はここ一発の氣力にあります。日本シリーズでソフトバンクは、一勝一敗のタイになった時に阪神の勝ち続ける氣力を打ち負かして、自らが勝ちに行くパターンの氣力を作り上げたのです。全球団が、優勝するという目標を持ち、勝つ作戦を練りあげてペナントレースに臨んでいくわけですが、ここ一番で踏ん張れる『勝つ氣力』を持つものが頂点に立てるのです。

 巨人軍の終身名誉監督である長嶋茂雄が、1994年10月8日優勝を争う最後の一戦対中日戦でのミーティングは巨人軍の伝説になっています。当日、ミーティングで長嶋茂雄は絶叫しました。「いいか、俺たちが絶対勝つ。勝つ、勝つ、勝つ ! 」。試合は、主砲落合、松井の本塁打と槙原―斎藤―桑田の先発3本リレーで中日の強力打線を抑えて6-3で快勝したのです。当時のチームリーダーで現監督の原辰徳はこの試合を振り返って語っています。「魂のミーティングでみんなが一つになり、『さぁ行こう』の勝どきが起こりました。グランドでの動きは、長嶋監督の氣迫が乗り移った炎のような戦いを見せました」

 一年の目標を設定して、目標達成の施策を立案し実践していく道程は、スポーツ界に限らずどの業界でも同じです。そして、私たちが日々仕事をこなしていく中には、何度となく乗り越えなければならない難問が出てきます。とくにこれまでやったことのない業務の依頼に直面したとき、思考回路が問われるのです。
 どのようにして目の前の依頼を乗り越えていくか・・・手っ取り早く思い浮かぶのは、できることなら断りたい、今できることだけを引き受けるのはどうか、等々と考えるのは当たり前のことかもしれません。しかし、それではいつまで経っても技術者しての成長はありませんし、企業の成長もありません。結果、経営目標の達成もできないのもしかたがないか・・・とあきらめの心境になっていく負のスパイラルに陥っていきます。
 この負のスパイラルを断ち切るものは、「お客様の依頼を達成する、達成する、達成する !」と氣概を持つことから始まります。そして現有技術力を分析して、対応できないならもっと広い視野で施策を展望してみる、そこに存在する障害を明確にして、乗り越えるには何が必要かを見極めることです。時に、その障害が自分の実力では乗り越えられないと思い、あきらめの心境に陥ります。しかし「ここで何とかしよう」と、ここ一発の氣概を持てたなら、その依頼はきっと良い方向へ向かっていくものです。
 「天は自ら助くる者を助く」と信じて自分自身の努力を続けていると、誰かが救いの手を差しのべてくれるものです。
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